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為替円安に一服感 一時132円台にドル急落 米景気に減速シグナル

(TRADING VIEWより ドル円相場の推移)


東京外為市場のドル円相場は、米国の景気減速懸念や、長期金利が下落したことから、円買いドル売りの動きが強まり、一時、1ヶ月半ぶりのドル安(円高)水準となる1ドル132円70銭台をつけた。


米国で28日に発表された第2・四半期国内総生産(GDP)は景気後退シグナルとなる2四半期連続のマイナスとなった。とくに金利の影響を受けやすい住宅建設は大幅に減少した。
景気後退懸念から、米10年債利回りは2.65%台と3カ月半前の水準に低下、日米金利差が縮小したことなどから、28日のNY市場では前日の1ドル=136円台から134円台前半に下落していた。


東京市場でドルが売りが強まったのは正午ごろ。一気に134円を割り込むとドルを買い持ちしていた投資家が損切り(ストップロス)覚悟の売りを出し、売りが売りを呼ぶ展開になった。午後5時の時点では1ドル=132円80銭程度で推移している。


28日のドル下落は、短期的な利ざやをねらった売り仕掛けによるもので、いずれ1ドル=135円超のドル高水準に戻るとの見方がある。その一方で、日米の金利差の縮小で1ドル=125円程度のドル安・円高水準になるとみる向きもある。


米FRB(連邦準備制度)は、27日のFOMC(連邦公開市場委員会)でインフレを抑えるため政策金利の誘導目標を0.75%幅引き上げ、2.25%~2.50%とした。


FRBは年末までに政策金利を3.4%に引きあげることを想定している。年内さらに1%程度の利上げが予想されるが、景気減速が強まれば利上げがペースダウンするとの観測が出ている。次回のFOMCは9月で、当面はFRBの動向を見定める相場展開になりそうだ。

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