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北朝鮮失敗「偵察衛星」はホントに積んでいた? 過去の人工衛星はフェイクも 韓国軍 機体一部を引きあげ

YOU TUBE ANN news より「軍事衛星」打ち上げ予告の北朝鮮 飛翔体発射 非正常に落下か(2023年5月31日) - YouTube


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北朝鮮が31日朝打ち上げた、軍事偵察衛星を搭載した新型ロケット「千里馬1」は1段目の分離後、2段目のエンジン始動に失敗し、推進力を失って黄海に墜落した。朝鮮中央通信が午前9時過ぎに伝えた。北朝鮮は失敗の原因を追及して、できるだけ早く再打ち上げをすると発表した。


北朝鮮は2012年と2016年に「人工衛星」打ち上げを行い、何らかの物体を地球周回軌道に投入したことがある。その物体は電波を発しておらず、実質的に「弾道ミサイル」の発射実験だったとみられている。


軍事偵察衛星は開発・製造に一機数百億円(日本の場合)と巨額のカネがかかり、昼夜わかたず監視するには合成開口レーダーといった高度な技術が必要だ。北朝鮮が日本と同程度の軍事偵察衛星を開発しているとは思えない。今回も人工衛星の打ち上げに名を借りた、新型弾道弾(ロケット)の発射実験だった可能性がある。


(いうまでもなく、今回の打ち上げも再打ち上げも、国連安保理の決議違反だが、北朝鮮は聞く耳を持たないだろう。)


衛星を打ち上げるロケットと長距離弾道弾は、大型のロケット推進装置、多段ロケットの分離、姿勢・誘導制御など、必要な技術は共通なものが多い。旧ソ連が1957年10月、最初に打ち上げた人工衛星スプートニクスはICBM(大陸間弾道弾)のロケットを使ったことはよく知られている。ざっくりいえば、載せるモノが人工衛星か弾頭(通常、核)かの違いだけである。


北朝鮮は、核弾頭の小型化や運搬手段であるロケットの長射程化、多様化に力を入れている。「軍事偵察衛星」の打ち上げも表明しており、昨年12月には「偵察衛星開発のための最終段階の重要試験を行った」とし、「23年4月までに軍事偵察衛星1号機の準備を終える」と宣言した。


失敗したロケットは韓国西方の黄海に墜落した。韓国軍が出動して機体の一部(胴体のようなもの)を引きあげたと、韓国軍合同参謀本部が発表した。人工衛星(と北朝鮮がいうもの)の一部でも見つかれば、(偵察)衛星搭載の真偽がわかるが、見つからなければ、不明のままになるかもしれない。
“北朝鮮の「宇宙発射体」の一部か 発見し引き上げ中” 韓国軍 | NHK | 北朝鮮 ミサイル


ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」で、出演した笹川平和財団の上席フェロー・小原凡司氏は「北朝鮮の発表通り人工衛星発射だった可能性もあり、米軍拠点と空母打撃群の位置把握がねらいか」と話している。


北朝鮮は今回の偵察衛星の目的を米軍の動向を探ることがねらいと、明らかにしている。北朝鮮が軍事偵察衛星の再打ち上げに成功した場合、その能力によらず、米国との緊張が高まるだろう。


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