時代遅れの新聞読みブログ

前期高齢者が新聞(紙、電子)・ネットのニュースをフォローします。

「連合」揺さぶる元国民 矢田氏の首相補佐官起用 連立に布石の見方も芳野会長は全否定

YOU TUBE ANN NEWS より総理補佐官に矢田稚子氏起用へ 元国民民主副代表…連立に布石?(2023年9月14日) - YouTube


++++++
岸田文雄首相は、前参院議員で国民民主党の副代表を務めた矢田稚子(わかこ)氏(57)を首相補佐官(賃金、雇用担当)に起用することを決め、15日に正式発表した。矢田氏の起用は、国民民主党と連携する「布石」との見方がある。


矢田氏は、労組の全国組織「連合」傘下にある電機連合の組織内候補だった。連合の芳野友子会長は14日の記者会見で、国民民主党の自公連立政権入りについて、「連合としてはあり得ない」と述べ、強く否定した。
連合会長、国民幹事長に不快感 連立反対、玉木氏に「話した」(時事通信) - Yahoo!ニュース


矢田氏が国民民主党顧問を辞めたのは9月に入ってから。国民民主のトップが矢田氏の岸田内閣入りを承知していたかどうかはわからないが、矢田氏の起用は、「連合」を揺さぶり、「連合」を支持母体とする国民民主と立憲民主の亀裂を広げることになるだろう。


矢田氏は自身の2期目となる、2022年の参院選挙に国民民主党から出て落選した。今年7月には、出身母体のパナソニック労組が世代交代を理由に、次期参院選挙で矢田氏を押さないことを決め、引退を表明していた。


矢田氏と同じく、首相補佐官につく上野通子参院議員(65)は栃木県議を務めたのち参院に転じ、連続3期当選している。自民生え抜きの上野氏に比べても、浪人中の(しかも国民民主党にいた)矢田氏の起用というより抜擢は、異例中の異例といっていい。


ウィキペディアなどによると、矢田氏は高校卒業後、松下電器産業(現パナソニック)に入社、オーディオ・ビデオ本部の女性社員能力開発室などを経た後、松下電器産業労働組合役員となり、2014年からはパナソニックグループ労働組合連合会・副中央執行委員長を務めた。


2016年の参議院議員選挙比例区に、「電機連合」の組織内候補として、旧民進党から出て当選した。しかし、2期目の22年の参院選には国民民主公認で出て落選した。


矢田氏が政界引退を表明したあと、朝日新聞・秋山訓子編集委員は矢田氏に取材し、8月25日電子版の「アナザーノート」で、長文の記事を書いている。見出しは「ある女性政治家の「引退」 やり残したこと、彼女しかできないこと」。
(Another Note)党・労組超え奔走した彼女 女性の活躍へ、次の挑戦は 秋山訓子:朝日新聞デジタル
記事の末尾に、矢田氏は、「正直、政治の世界への思いはまだあります。でも、いったん会社に戻って(パナソニックに復社する)、これまでとは違う視線で組織が見えるかもしれない。政治とのパイプ役もできるかもしれないし」と語っている。


政界への復帰はこの記事の出た1ヶ月後になった。その内幕について、秋山編集委員の続編を期待したい。

×

非ログインユーザーとして返信する