立憲・泉代表 辺野古抜きに 米要人に同盟重視を説く 鳩山政権失敗の教訓は霧散
YOU TUBE ニコ生 米国視察の目的を語る泉健太氏
【ニコ生】「米国視察の目的は?」泉健太トークセッション Vol.14 #泉健太 #立憲民主党 - YouTube
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NHKなどの報道によると、訪米中の立憲民主党・泉健太立憲民主党代表は、13日、米国ワシントンのホテルで記者会見し、米国国務省のモイ国務次官補代理や前駐日大使のハガティ上院議員(共和党)らと会い、「立憲民主党は日米関係を重視し、政権交代が実現した際にも米国との関係を強化していくことに変わりはない」と伝えたことを明らかにした。
泉氏はこの会見で、日米同盟を基軸とする同党の外交方針に理解を得られたとの認識を示した、という。
立民 泉代表 米政府関係者らと会談“外交方針に理解得られた” | NHK | アメリカ
泉氏の訪米にケチをつけるつもりはない。ただ、気になるのは、泉代表は、米軍普天間基地の辺野古移設に反対の立場を、同党代表選のときに表明していることだ。いまも変わってないはずだ。
ならば、泉氏は米国で両氏と会談した際、辺野古移設中止の立場を説明したのだろうか。(報道をみる限り辺野古は話題にしていないようだ。)
そこに、筆者が引っかかるのは、立憲民主党の前身(のひとつ)、民主党政権が始まってすぐ起きた、辺野古移設をめぐる「失敗」が思い浮かぶからだ。
2009年9月、衆院選で大勝して首相になった民主党・鳩山由紀夫氏は、普天間基地の「最低でも県外移設」を進めようとする。衆院選の「公約」のひとつだったからだ。
ところが、筆者が驚いたことに鳩山氏に腹案があったわけではなく、当然のように移転問題は迷走した。突如、鹿児島徳之島が候補地として上がり、地元の猛反発の末、立ち消えとなる一幕もあった。
日米関係も悪化し、鳩山政権は2010年5月下旬、2006年合意とほぼ同内容の辺野古移設案を米政府との間で合意した。これに、反発した社民党は連立政権を離脱し、鳩山首相は混乱の責任をとり、6月に辞任に至った。
いったい、日米安保条約の重視(堅持)と、辺野古移転中止の主張は両立するのかどうか。鳩山氏は両立すると考えたが、外からみると、到底無理な話で、行き当たりばったりで交渉をすすめて失敗した。
10年ひと昔というが、筆者には、辺野古を脇に置いたまま、日米安保が基軸という泉氏の後ろに鳩山由紀夫氏のカゲが見えるのである。
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