時代遅れの新聞読みブログ

前期高齢者が新聞(紙、電子)・ネットのニュースをフォローします。

また「密室」で決まった?次期共産党委員長 田村氏 志位氏 最高権力「議長」就任 朝日新聞報道

YOU TUBE 第29回党大会 田村智子副委員長の報告(ショート紹介) 2024.1.15 - YouTube
++++++
朝日新聞は18日朝刊一面で、同日の共産党大会で、志位和夫中央委員長(69)が「退任する意向」で、後任に田村智子中央副委員長政策委員長(参院議員、58)の「名前があがっている」と報じた。
共産・志位委員長が退任の意向 後任に田村氏浮上、初の女性党首 [共産]:朝日新聞デジタル
党大会で次期執行部の人事は正式承認される。実際には志位委員長を含めた最高幹部が決定したとみられ、「密室」で決まった感はまぬがれない。


昨年2月、共産党の党首公選などを求めた党員を、共産党が除名した。朝日新聞や毎日新聞がこれを批判する社説を掲載し、共産党が強く抗議するひと幕があった。


18日の朝日新聞の記事に戻ると、志位氏の前の中央委員長で、2006年まで中央委員会議長だった不破哲三氏(93)が中央委員から外れることを報じている。志位氏は空席の中央委員会議長に就く案がある、という。その場合は、名実ともに、志位氏の指導態勢が続くことになるだろう。


共産党中央委員会の中には、22人で構成される常任幹部会があり、表に出ている党の最上級・執行機関となる。共産党のトップ人事は、この幹部会(または幹部会のトップ)が決定するとの説もある。


共産党のホームページによると、複数の党首候補が立って党員の選挙で党首(代表者)を決めることは、共産党規約で禁じる「分派」活動になる。「民主集中制」(後述)と党首公選は両立しないからである。


共産党の幹部人事刷新は次期衆院選挙をにらんだものだろう。立憲民主党などは、選挙協力を呼びかけられた際には、相手が本当の党首(最高権力者)かどうか見極めた方がよい。


+++++
共産党のいう「民主集中制」の「民主」は、下級(党支部)から上級(中央)まで各級組織の指導者は「選挙」で選ばれるというぐらいの意味である。「集中」は少数の上級幹部=幹部会、最終的には委員長に権限を集中することだ。


昔の共産党綱領には「下級」は「上級」に従うと書いていたが、現在はやめている。ただし、共産党規約16条には、「党組織には、上級の党機関の決定を実行する責任がある。」と書いている。
上級(組織)が下級(組織)を指導するという組織原理で成り立っているので、党中央(最高指導者)が決めたことに下級組織は従わなければならない。
 
昨年の除名騒ぎの話に戻れば、志位委員長は、朝日、毎日の論説委員が日本共産党について理解がないことに驚いただろう。党首公選は党規約を全面的に改定しなければいけないからだ。

×

非ログインユーザーとして返信する