親ロ派 ルペン氏当選なら欧州株は急落 仏大統領選 米ブルームバーグが「警告」
米ブルームバーグ通信(電子版)は、フランス大統領選挙で、極右政党・国民連合(RN)のマリーヌ・ルペン氏がマクロン氏に勝利する「番狂わせ」が起きた場合、投票日翌日の欧州株は急落し、フランス債はドイツ債をアンダーパフォームする公算が大きい、と報じた。
ブルームバーグの立ち位置は、経済・金融界が支持するマクロン氏寄りであることを考慮に入れる必要がある。
とはいえ、EUの移民・難民受け容れ政策などに反対するルペン氏が大統領になった場合、仏が独とともにEUを支えるというこれまでの政権の姿勢が大きく転換するのは必至だ。
ウクライナ戦争の行方にも影響を与えるだろう。
ルペン氏は白人至上主義、かつ反グローバリズムという点でプーチン氏に親密感を持っていると言われる。(過去にプーチン氏から資金提供を受けていたことが指摘されている)
また、自分が大統領になった場合、NATOの軍事部門からフランスを離脱させると明言し、ロシアによるウクライナ侵攻が終われば、「NATOとロシアの和解を目指す」と述べている。
マクロン氏の優勢が伝えられるが、仮にルペン氏が当選した場合、EUが動揺するだけでなく、ロシア/ウクライナ戦争の帰趨を左右する可能性がある。
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