ABC予想の反証を検討してみる IUT理論はABC予想を証明したか 続編
この記事は、12月25日付けブログ 「議論は続く 宇宙際タイヒミュラー(ITU)理論は、ABC予想を証明したか」の続編です。
議論は続く IUT理論は「ABC予想」を証明したか 100万ドルの賞金提供も - 時代遅れの新聞読みブログ
まず、a=1 b=3^(2^n )-1 a+b=c=3^(2^n )とする。 (3の2のn乗・乗)です。べき乗の表示についてはカット画像を参考にしてください。3の2n乗ではないので注意してください。ウィキペディアの数式にイプシロン ε とあるのは、本稿ではk に置き換えています。
raⅆ(abc)^(1+k)で、とりあえずk=ゼロとして cとrad(abc) の大きさを比較する。
c rad(abc)
n=1 9 > 6
n=2 81 > 30
n=3 6561 > 1230
n=4 43046721 > 4035630
n=5 18532020188851840 > 86860321352430
cの桁数が rad(abc)より次第に大きくなって、ABC予想を反証するabcの組が無限にあるように思える。もちろんそのようなことはない。とりあえずk=0と置いたことを忘れてはいけない。
kは任意の値を取れるので、「宇宙際タイヒミュラー(IUT)理論は、ABC予想を証明したか」に書いたようにkをある程度大きく取れば、c< rad(abc)と不等号は逆向きになるのである。cが大きくなるにつれ、kを0よりほんの少しだけ大きくするだけで不等号がひっくり返る、つまり、高々有限個しかないというのがABC予想の言わんとするところである。(この数列に限定した話だ。これで問題が解決したわけでは・・・ない。)
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本稿はabc予想の主張を理解する - YouTube および、ヨビノリYOU TUBEで紹介されていた、ABC予想のよくある間違い - tsujimotterのノートブック
を参考にしました。ありがとうございます。