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藤井五冠 AI超えで竜王初防衛 プロ棋士も驚く飛車を見捨てる強手でリード タイトル11期の最年少記録も


(竜王位を防衛した藤井聡太五冠、将棋連盟ホームページより)


将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)に広瀬章人八段(35)が挑戦する、竜王戦七番勝負の第6局2日目は鹿児島県指宿市で行われ、先手番藤井竜王の113手で広瀬八段が投了、藤井五冠は4勝2敗で将棋タイトル戦の最高位とされる竜王位の2連覇を果たした。


通算タイトル獲得は11期目となり、最年少記録を更新した。


第6局は、「角替わり腰掛け銀」の戦型で始まった。1日目は、AI判定が藤井竜王のやや優勢になったところで、広瀬八段の封じ手となった。


2日目に開封された封じ手は、藤井竜王の4九飛車を攻める後手3八銀。これに応じて、藤井竜王は、解説者も驚く4六飛に飛車を「見捨てる」一手を放つ。(AIの次の一手にもなかった。)


広瀬八段は、銀を2枚使って飛車を奪取、AIの評価は広瀬やや有利に振れた。それもつかの間、藤井竜王が、2六に攻防に効く角をうつと、AI判定は藤井優勢に戻し、藤井竜王の攻めが続いた。


終盤に広瀬八段は、藤井竜王が対応を誤ると、逆転勝利という手を放つが、藤井竜王は最善手で対応。7手詰みとなったところで広瀬八段の投了となった。


竜王戦はAbemaTVでライブ中継された。藤井竜王は対局後のインタビューに「内容的に押されていた将棋が多くて、大変なシリーズだった。何とか結果を出すことができてほっとしている」といつものように坦々と語った。


広瀬八段は「(竜王戦を通し、藤井竜王が逆転勝ちをおさめた)3局目が自分としては残念だ。完敗です。」と潔く負けを認めた。


インタビューでは、藤井竜王に対して、4六に飛車を「見捨てる手」は初日の対局後に考えていたかを尋ねる場面があった。藤井竜王は「そういう展開もあると考えていた」と答えた。


ネット上では、4六飛から2六角(その後の1五角)までの一連の手について、「藤井竜王はAIの読みを超えた」と驚嘆する声が出ている。


(一方、広瀬八段はインタビューで、「飛車を取らせる順を考えておらず、(飛車を取れば)何とかなるかなと思ったのが甘かった」と語った。)


藤井聡太五冠の次のタイトル戦は、来年1月8日にはじまる第72期ALSOK杯王将戦七番勝負。タイトル防衛をかけて、羽生善治九段(52)の挑戦を受ける。

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