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日経平均続伸 「バブル」でよければ7万円もアリ PER20はピーク時の半分以下

YOU TUBE TBS NEWS DIG 日経平均、続くバブル後の最高値更新 日本株に高まる期待感はなぜ|TBS NEWS DIG - YouTube
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12日の東京証券市場では、日経平均株価終値は前日比527円高の3万5,577円となり5日続伸した。


筆者は前日11日のブログで、①バブル期の1990年以降、日経平均株価を構成する225銘柄のうち7割以上が入れ替っており、いまの日経平均は別物になっている。②1989 年末につけた日経平均株価の終値3万8915 円という史上最高値と比べて、別物となった今の日経平均を比べることに意味はないと書いた。


手のひらを返して、別物の日経平均がいくらなら「バブル」水準になるのか、日経平均(225種)の株価収益率(PER)をバブル期と現在とで比較してみる。(銘柄が大幅に入れ替っているのに、PERを比べることに意味があるのかというご意見には・・・目をつぶります。)


PERの算出法は PER=株価/1株あたり(予想)純利益 である。(予想純利益でなく前期純利益を使うこともある。)1989年に日経平均が最高値に向けて駆け上がっていたころのPERは40倍~60倍だった。11日の日経平均のPERは指数ベースで20.98である。(日経平均ヒストリカルデータ)
ヒストリカルデータ - 日経平均プロフィル


バブル期並みのPER40まで株が買われるとき、予想純利益が変わらないとすると、日経平均株価は7万円以上をつけることになる。(もし予想純利益が倍になれば、PERは20程度でいまと変わらない、割高感はないということになる)


今回はPERを持ち出したが、日々の株価は、12日の市場のように「高いから買う、買うから上がる」という具合に、理屈ではなく、需給で決まるところがある。バブル期はむやみに買い上がって、PERを60まで担ぎ上げ、後のバブル崩壊で、「安いから売る、売るから下がる」の手痛いしっぺ返しを食らうことなった。


PERやPBR(株価純資産倍率)などの指標をみて、「やはり、買われ過ぎだった」というのは、後の祭りに振り返るときの話である。バブルのころは高いPER、PBRでも、「将来の利益が上がり続けるだろう。純資産も増え続けるだろう」と正当化されたのだ。


以上は、往時の株式バブルがどれほど加熱、上昇していたかを述べただけで、いまの株価水準の高低をいうものではない。「もうはまだなり、まだはもうなり」という古い相場格言は上がるときも下がるときも使えるのである。
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(日経ヒストリカルデータによると、PERは構成銘柄の加重平均ベースでは15.5倍となっている。日経平均株価は基本的に株価の単純平均で算定している。ここでは指数ベースのPERを使った。)

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