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日経平均株価 バブル期との比較に意味無し 7割以上の銘柄 入れ替え「別物」に

YOU TUBE 【速報】日経平均株価が一時3万5000円台 約34年ぶり “米株高と円安”背景(2024年1月11日) - YouTube
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1月11日の東京株式市場は、指標となる日経平均株価が終値で前日比608円高の3万509円台となり33年11ヶ月ぶりに3万5000円台に乗った。


こう書いたものの、1990年以降、2023年までに、日経平均株価の採用銘柄225社のうち7割以上の161社が入れ替っており、いまの日経平均株価と往時のそれを比べることに、何ほどの意味があるのかという思いが筆者にはある。


もちろん日経新聞の株式担当記者はそれを知っている(と思われる)。やはり高値を更新した1月10日付け日経新聞一面は、株高の記事でほぼ埋められた。


その中で、株価水準が割高か割安かを示す指標、PBR(株価純資産倍率)や、PER(株価収益率)などについて、1990年3月末と2024年1月10日の比較をしているが、比較は東証一部銘柄と東証プライム銘柄で行っている。日経平均株価は使っていない。入れ替えが半分以上もあれば、過去との水準比較は難しい(意味をなさない)からだろう。


日経平均株価の算出をしているのは、ほかならぬ日本経済新聞社なので、日経平均株価の連続性を疑う記事が日経紙に出ることはない(と思われる)。ほかの新聞、テレビのマスメディアも株式担当をする記者は長くても2年か3年程度なので、この問題がとりあげられることはまずない。


日経平均の銘柄入れ替えは、最近は4月と10月に3銘柄を上限として行われる。最大で年6銘柄になる。


日経平均株価は基本的に各銘柄の単純平均で算定している。単純平均だと、安い株式(たとえば500円)を高い株式(たとえば5万円)に入れ替えると、それだけで、日経平均株価は上がってしまう。


銘柄入れ替えによる変動がないように、入れ替える株価に0.1~0.9の株価換算をかけて計算している。一例をとると、昨年10月に採用された銘柄の株価換算係数は、メルカリ1、レーザーテック0.4、ニトリホールディングス0.3だった。


日経新聞社がうまく銘柄を入れ替えて、株価換算指数を調整すれば、それだけで日経平均株価は上がり、うまくやれば、1989年12月29日の3万8,915円の最高値を抜くこともあるのではないか。というのは、まったくの素人の妄想である。


ただ、このペースだと、あと5年ほどで日経平均はバブル期とは完全な別物シン日経平均になるのは確実である。

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