時代遅れの新聞読みブログ

前期高齢者が新聞(紙、電子)・ネットのニュースをフォローします。

日銀緩和修正とSQめぐる思惑で株式市場は乱高下 15日の春闘一次集約が節目

YOU TUBE最高値から1000円急落…3日続落で下げ幅今年最大 専門家“機関投資家の売りに警戒”【知っておきたい!】【グッド!モーニング】(2024年3月8日) - YouTube
++++++
日本銀行は株式市場、為替市場でつく株価や円為替の高い低いについては、「市場が決める」というのが基本的な姿勢である。とはいうものの、3月18日、19日の日銀政策決定会合を前にして、株式、為替市場の動きについて総裁、副総裁を含めた日銀の審議委員各位は注意を払わざるをえない。株式、金融市場の外では、3月15日の春闘第一次回答集計=労働・賃金市場の動きが焦点となる。


8日の東京株式市場は7日に続き値動きの大きな一日だった。日経平均株価は前日比210円高の3万9809円で始まった後、3万9500円台まで下落した。その後、前日比プラスに切り返し、前日終値より90円高い3万9688円で終わった。


8日のザラバ(取引時間中)高値は3万9,989.円で、4万円を越すことはなく、前日の7日ザラバ高値4万0472円には及ばなかった。


8日は3月の第2金曜日で、日経平均先物や日経平均オプションの特別清算値(SQ)の算定日にあたる。前日の木曜日(株式先物、オプションの最終売買日)とともに市場が乱高下することが多い。(さらにその前日の水曜日が荒れることもままある)


植田和男日銀総裁は7日午前、参議院予算委員会に出席し、マイナス金利の解除の前提と目される2%の物価安定目標について「実現する確度が少しずつ高まっている」という認識を改めて示した。


この発言を材料に、為替相場はドル売り円買いが優勢となり、株式市場は輸出関連銘柄を軸に売られて、大きく下落した。植田総裁の発言が円高につながったことは十分にあるが、株式先物とオプション清算を前にした、思惑に基づく取引が増幅させた面もある。


8日の株式市場も見方を変えれば、SQ算定日に特有の波乱があったにせよ、日銀のマイナス金利解除を織り込みながらも、市場が堅調な動きを見せたと解釈?すれば、日銀の緩和修正には「追い風」となる。いずれにせよ、3月15日の春闘の第一次回答集約が注目される。

×

非ログインユーザーとして返信する