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日銀マイナス金利解除 日経紙 3回目のスクープはあるか  昨年7月と10月の情報源はだれ?

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【日本銀行】“マイナス金利解除”など検討へ 大幅賃上げ相次ぐ - YouTube
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日本銀行の政策決定会合が週明けの18日、19日の両日開かれ、短期金利をマイナス0.1%とし、長期金利(10年もの国債利回り)上限のメドを1.0%とするいまの大規模金融緩和政策の修正をするとの見通しが強まっている。


日銀は昨年7月と10月の決定会合で、短期長期の金利を操作する「イールドカーブ・コントロール(YCC)」を修正したが、日経新聞はその内容を会合2日目の朝刊と電子版でスクープした。筆者は、日経新聞が3回目のスクープ記事をものにするかどうか注目している。


植田和男日銀総裁は、今春闘の賃上げ状況をみて、「賃金と物価の好循環」につながるかどうかを見極めたうえで、大規模緩和を継続するか、修正するかを(政策決定会合)で検討する」と述べている。


春闘では自動車大手などの満額回答が相次ぎ、流通大手がパート従業員の大幅賃上げを回答するなど、高水準の賃上げが実現する見込みだ。日銀が大規模緩和政策を修正する環境は整ったとみていい。


植田日銀になって以降、日経のスクープ第一弾は、昨年7月28日の金融政策決定会合2日目の朝刊だった。「長期金利の操作の上限は0.5%のまま据え置くものの、市場動向に応じて0.5%を一定程度超えることも容認する案が浮上している。」と書いた。


記事は「浮上している」とぼかしてはいるが、当日の一面に掲載しており、確度の高いニュースソースから得たと思われる。潜水艦じゃあるまいし、浮上もないのだが、昔から新聞では時折、使われる表現だ。たとえそうだとしても、日銀内部(執行部)から浮上とは書けないのである。


昨年10月31日の朝刊は「31日に開く金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の再修正を議論する。現在1%としている長期金利の事実上の上限を柔軟にし、一定程度1%を超える金利上昇を容認する案が有力だ。」と書いた。


実際にこの内容で決まった。(この記事も、「案」が有力とは、だれが出した案かとツッコミたくなる。)


日銀執行部が、金融政策の変更、修正が市場へのサプライズとなって、為替や金融市場、株式市場をかき乱さないように、日経新聞に事前にリークしている可能性がある。(筆者の憶測である。)


あるいは、金融正常化=異次元緩和の終わり=に反対する人(政策委員にはアベノミクスの信奉者もいる)が日経に流して、大規模緩和の修正=正常化をやめさせようとしているのかもしれない。(ネット上にはアベノミクス派の言説が多くみられる。)


今回の会合で修正があるとすれば、金融機関が日銀に預けるお金の一部にマイナス0・1%の金利を課している(おカネを預けている方が利子を払う)のをやめて、プラス0.1%とする(日銀が金融機関に利子を払う)、マイナス金利の解除になるだろう。


政策に修正があった場合、即時に実施されることになる。国債売買や、金利の売買(オプションや金利スワップ取引)をする金融機関の間の取引にあらぬ混乱を招くおそれがある。


会合1日目は月曜日だ。市場が開く前に市場に記事で知らせて、ならしておくという点では18日朝、日経紙を含めて新聞紙面にスクープ記事が載るかもしれない。
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株式市場は、日銀の政策修正を織り込んでいるとの記事も出ている。
銀行株買い増しに慎重論、日銀政策修正織り込み-金利との相関下がる(Bloomberg) - Yahoo!ニュース

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