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美浜、高浜 原発の40年超 運転を容認の決定 福井地裁 日本でもっとも古い原発も延命


YOU TUBEより 美浜原発については先に大阪高裁で40年超の運転を認める決定が出ている。美浜原発3号機 40年超の運転容認 大阪高裁(2024年3月15日) - YouTube


福井県の関西電力美浜原発3号機と高浜原発1~4号機について、地元住民らが老朽化で事故の可能性が高まっているとして、運転の差し止めを求める2件の仮処分を、福井地裁に申請していたが、同地裁の加藤靖裁判長は29日、いずれも却下する決定を出した。


原発の運転期間は2011年の東京電力福島第一原発事故を受けて、改正原子炉規制法で、「原則40年とし、原子力規制委員会が認めれば1回限り20年延長できる。」とのルールができた。


高浜1号機は運転開始から49年が経過し、稼働中の原発では国内でもっとも古い。高浜2号機は48年、美浜3号機は47年が経過している。(それぞれに停止していた期間があり、正味の運転年数は必ずしも40年超ではない。)


これまで、各電力会社が規制委に申請した運転期間の延長はすべて認められている。その結果、運転の差し止めを求める裁判(仮処分申請)では、住民側敗訴が続いている。


さらに、原子力規制委員会は2023年8月に、同委員会が認めれば運転開始から60年を超える原子力発電所の運転を可能にする規則の改正案を決めている。


国内の原発は福島原発の事故後、強化された新規制に適合するまでの間、原発を停止していた期間が5年~10年程度ある。この期間を60年に上乗せして運転可能とする。


原発の耐久性でもっとも問題となるのは、原子炉本体(圧力容器)で、運転中に間断なく高速中性子にさらされることで、もろくなる。地震動にも当然、弱くなることが懸念される。


原告側は、老朽化によって事故発生の可能性が高まっていると主張。関西電力が想定する地震の揺れは小さすぎるなどと訴えたが、裁判官は関電の安全対策を追認する形で、訴えを退けた。

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