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三菱重工 4電力と次世代原発共同開発 建設費は2倍?コスト倒れの心配も

三菱重工の次世代原発 SRZ-1200 の説明ビデオ
革新軽水炉 SRZ-1200 (Advanced light water reactor “SRZ-1200”) - YouTube


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朝日新聞の30日付け朝刊などによると、三菱重工業は29日、関西電力、九州電力、四国電力、北海道電力の大手4電力会社と共同で、加圧水型(PWR)の次世代原発を開発すると発表した。


岸田政権が原発の新増設・建て替えの方針に転換したことを受けたもの。2030年代の実用化をめざすという。


「次世代原発」共同開発 どこにつくる? 三菱重工と電力4社:朝日新聞デジタル


原発には加圧水型(PWR)と沸騰水型(BWR)がある。(福島原発はBWR型)PWRは日本では三菱重工業が手がけており、今回、共同開発する4電力はPWR型原発を採用している。


三菱重工は次世代原発を「SRZ―1200」と名付けた。Sは「Supreme Safety(超安全)」、「Sustainability(持続可能性)」、Rは「Resilient(強靱(きょうじん)な)」、Zは「Zero Carbon(二酸化炭素排出ゼロ)」を意味している。1200は出力1200メガワット(120万キロワット)を表し、現在の大規模原発とほぼ同じだ。


三菱重工のSRZ-1200の説明ビデオによると、福島原発のような炉心溶融事故が起きた場合、溶融物をコアキャッチャーという堅牢な区画に、外部への漏出を防ぐという。


朝日新聞記事は立地の可能性のある場所として、関西電力美浜原発(福井県)をあげている。美浜原発は1、2号機が廃炉に向けて作業中で、3号機が40年超の運転を認められ運転中。以前から4号機新設のうわさ話があった。


新型炉の問題は、(安全性を別にすると)堅牢性を上げるために、相応のコストがかかること。大雑把にいって、従来型原発は建設費5000億円のところ、新型炉は1兆円はかかるとの説もある。コストについても情報公開は必須である。

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