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NHK 東京五輪特番で改めて謝罪 五輪反対デモ「お金もらって動員」は誤り 透けてみえる与党偏向


昨年12月にNHK・BS1で放送した「河瀬直美が見つめた東京五輪」で、制作したNHK大阪拠点放送局が映像取材した男性に「五輪反対デモに参加しているという男性」「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」と字幕をつけた問題で、NHKは10日、「字幕の内容は誤りだった」と認める内部調査の報告書を公表し、改めて謝罪した。


番組は昨年12月26日に放送された。映画監督の河瀬直美さんらが東京五輪の公式記録映画を製作する現場に密着したドキュメンタリー。


NHKの調査によると、取材の際に男性が話したのは「ご飯代ぐらいのお金をもらって、いろいろなデモに参加している」「五輪反対デモは行かない」「コロナが増えるから自分としては五輪はやめた方がいいと思う」という趣旨だった。(11日付朝日新聞朝刊)


これまでNHKは、「字幕の一部に不確かな内容があった。実際に男性がデモに参加した事実は確認していなかった」と釈明していた。


NHKの報告通りだとすると、番組でこの男性自体を取り上げる意味はなかったと思われる。NHKは「ねつ造ではない」と言っているが、制作者が作ったものなら「ねつ造」だろう。


ネット上では「NHKは五輪反対デモに参加する人にカネ目当ての人がいるという印象を与え、ことさらにデモを否定的にみせる意図があったのではないか」といった声が今もあがっているが、これには答えていない。


以前この問題を取り上げたとき、昨年7月に発行された月刊誌「Hanada」のインタビュー記事での安部晋三元首相の「五輪に反対する人は反日」という発言を紹介した。


安倍政権下で政権(自民党タカ派)よりになった(と言われる)NHKだが、それが制作現場にまで浸透して、ドキュメントを作為的につくっているとしたらおそろしいことである。


河瀬直美監督の東京五輪の公式記録映画は今年6月に公開予定。五輪反対デモがどのように扱われているか、気にかかっている。

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