（テレ朝news　【五輪汚職】森元総理を参考人聴取　地元・石川で“無言”貫く　）

東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で東京地検特捜部が大会組織委員会会長だった森喜朗元首相（８５）に事情聴取していたことがわかった。

1日付け産経新聞電子版は、贈賄容疑で逮捕された、紳士服大手「ＡＯＫＩホールディングス」前会長の青木拡憲（ひろのり）容疑者（８３）が東京地検特捜部の調べに対し、森喜朗氏に「現金２００万円を手渡した」と供述していたと報じた。

産経新聞報道によると、青木容疑者は、現金を渡したのは森氏が会長だった時期と説明しているが、「がん治療をしていた森氏へのお見舞い金」と説明しているという。

森氏は9日に地元の石川県庁を訪ねたが、記者団の質問には答えなかった。（なにかいったがマスクをしていたのでわからなかったという）

関係者によると、青木容疑者は調べに対し、２回に分けて森氏に現金を直接手渡したと供述。趣旨については「がん治療をしていた森氏へのお見舞いだった」としている。

受託収賄罪で逮捕された高橋治之組織委元理事はAOKIから「スポンサーへの選定、公式ライセンス商品の承認、追加協賛金（スポンサー料）の減免」を依頼され、その見返りにカネを受け取ったとされている。高橋元理事はＡOKI前会長に森氏を紹介したとされる。

弁護士ドットコムは元検事の弁護士の見解として、「森氏ほどの大物政治家になると、200万円は額が少なく、便宜供与の明確な証拠がなければ『共犯』として立件することはむずかしいのではないか」との見立てを紹介している。

東京五輪めぐる汚職事件、スポンサー検挙相次ぐ…森喜朗元首相までたどり着くか？ - 弁護士ドットコム

森氏は晩節をこれ以上汚さないために、国民にたいしてきちんと説明するべきだろう。