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政府・日銀はいつまで為替介入できるか 5,6回で外貨キャッシュ尽きる計算

(黒田日銀総裁は介入について、「財務省・政府がやったこととの間に調整の仕組みはない」と語った。円買い介入の効果薄く・・・再び一時144円台 “動かぬ日銀”黒田総裁「財務省・政府がやったこととの間に調整の仕組みはない」|TBS NEWS DIG - YouTube )


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26日のロイター通信電子版は、 政府・日銀が22日に行った円買いドル売りの介入規模が市場推計で、約3兆6000億円に上ったと伝えた。円買い介入としてはこれまで過去最高だった1998年4月10日の2兆6201億円を超えた。


介入によって、22日の為替市場でドル円相場は1ドル=145.90円の水準から同140.31円へと切り返したが、連休明け26日には一時144円台に戻った。27日も144円台での小幅な動きとなった。


政府日銀の円買い・ドル売り介入では、外貨準備のドルを取り崩して売ることになる。日本の外貨準備額は1兆2920億ドル(180兆円)あるが、1兆ドル超は米国債など信用力の高い債券で保有しており、他国の中央銀行などに預けている外貨預金は1400億ドル(約20兆円)どまりだ。


今回規模の介入を5、6回やれば、売却できるドルキャッシュは尽きてしまう。米国債を売って、ドルキャッシュをつくればよさそうだが、それは米長期金利の上昇をまねきかねず、為替円安対策には逆効果となる。(米国が許容するかどうかという問題もある)


外貨準備の大元は貿易黒字である。98年は日本は金融不安のさ中にあったが、貿易収支は90年代最大の13兆円に達した。(円安効果があったと思われる)いま、日本の貿易収支は昨年8月から13ヶ月連続の赤字を記録している。


日本は長く超低金利政策を続けたが、経済競争力を取り戻せていない。外貨準備がなくなる前に、日銀は大規模金融緩和を修正せざるをえないと思われる。

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