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暗号資産FTX破綻、金融会社に連鎖 上場「シルバーゲート社」 資金流出

YOU TUBE New York Times より サムバンクフリードマン氏のインタビュー番組
 Sam Bankman-Fried Interviewed Live About the Collapse of FTX - YouTube


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ブルームバーグ通信は6日電子版で、米金融持ち株会社シルバーゲート・キャピタルが、暗号資産(仮想資産)交換業者FTXの経営破綻に連鎖して、株価の急落、預金流出に見舞われていると報じた。


シルバーゲート社は、史上最大級の投資詐欺事件の渦中にあるFTXやその子会社のアラメダ・リサーチなどの預金を保有していたという。5日に従業員の40%削減と多額の資産売却損を発表した。これを受けてナスダックに上場する同社株式は一時40%を超える下げとなった。


シルバーゲートの「最悪シナリオ」現実に、仮想通貨巡り懸念広がる - Bloomberg


米国では、銀行や投資銀行などの金融機関が、暗号資産取引業者そのものや、暗号資産を組み入れた派生商品に投融資をしており、FTXの巨額破綻が、詐欺に乗せられた金融機関に波及するおそれがでてきた。


FTXは、証券詐欺罪などで被告の身となった、サム・バンクマンフリード氏が、2019年4月に設立した暗号資産取引所。暗号資産FTTを発行して、バンクマンフリード氏は、一時、保有資産10億ドル超の「ビリオネア」となった。


同氏はFTTに高い「金利」をつけて、資金を集め、その資金を投資子会社「アラメダ・リサーチ」に送金、アラメダ社がFTTを購入して値をつり上げる「循環取引」をしていた疑惑が表面化した。FTX社は昨年11月11日、日本の民事再生法にあたる、米連邦破産法11条の適用を申請し、破産した。


ロイター通信によると、アラメダ社はバンクマンフリード氏が個人で株式を保有しており、アラメダ・リサーチはFTXに対し約100億ドル(約1兆3000億円相当)の負債を抱えている、という


アラメダ社はFTTを使った様々な投資を行っていたが、大部分は実体のない、古典的な投資詐欺だった疑いが持たれている。


暗号資産の「元祖」である「ビットコイン」は、取引記録が暗号化されて、世界各地に分散されたコンピューターに保存され、記録の改ざんが原理的にできない。それが、本質的な価値を生むとされ、リアルマネーと交換する取引所ができ、世界に広がった。


「ビットコイン」は仕組み上、「金利」がつかない。後発のFTXは金利をつけて、カネを集めたのが急拡大の「秘密」だった。(詐欺とわかったいまでは、秘密ともいえない。)


今後、金融機関への影響が広がれば、2022年11月11日はFTXショックの日として記憶されるかもしれない。

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