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「老害」細田衆院議長 ようやく退任 議員定数に難癖 統一教会と関係 セクハラ疑惑も

旧統一教会の関連団体であいさつする細田氏 YOU TUBE TBS NEWS DIG 22年10月15日放送より 検証10弾 細田議長と教団の関係【報道特集】|TBS NEWS DIG - YouTube
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老害という言葉はほとんど禁句のようだが、立場を忘れた言動が相次いだ細田博之衆院議長(79)には「老害」を贈呈せざるをえない。


ようやく議長を辞める決断をしたようだが、理由は体調不良と伝えられている。健康に気をつけられるよう願いたいが、諸問題に説明責任を果した後、退任するべきだった。


地元・島根県では議員として続投を望む声があるというから驚く。このあたりが自民党の「強さ」で、日本の政治をダメにしている原因でもある。


細田氏が衆院議長に選出されたのは2021年11月10日、翌12月20日には早速、問題発言をする。自民党衆院議員の会合に出席し、衆議院議員の「10増10減」案について「数式によって地方の分を減らし、都会を増やすだけが能ではない」と不満を述べた。


10増10減案は、国会で決めた法律に基づく、議員定数の改定で半ば自動的に決まる。これに、議長自ら異を唱えるのは異例といわざるをえない。10増10減では、人口の少なくなった地方の議席を減らし、都市部の議席を増やすので、地方に強い自民党に不利となる。


細田氏は「地方を減らして都会を増やすだけが能じゃない」とも発言し、中立が要請される議長というよりは、地方を地盤とする自民党議員の立場で発言している。


衆参の議長になると、所属政党を離れるのが慣例だ。公平の立場にあることを示すわけだが、細田氏はそんなのはタテマエだと投げ捨ててしまった。議長としての識見に欠けているといっていい。


細田氏は衆院議長になる前、清和政策研究会(旧安倍派)の会長を7年間つとめ、安倍晋三氏に引き渡した。安倍氏の死後、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との深い関係が浮かび上がったが、細田氏もその例外ではなかった。


細田氏が教団トップの韓鶴子(ハンハクチャ)氏が出席した会合に出て、安倍氏に「会の内容を報告したい」と語っていたことなどが報じられた。報道機関は記者会見を求めたが、細田氏は、「(衆院議長の記者会見は」前例がない」として、拒み通した。


(野党に対する書面説明で、細田氏は「(旧統一教会)関係者は私が知る限りでは普通の市民であり、法令に反する行為を行っているとの認識はない」と言っている。霊感商法などで問題を起こしたことは忘れていたのだろう。


さらに昨年6月には『週刊文春』が細田議長の女性記者に対するセクハラ報道を報じ、おりからの「#MeToo」問題(映画界から始まった)もあって、大きな問題になった。細田氏側は文藝春秋社を相手取って、名誉毀損だとして損害賠償を求める民事訴訟を起こした。この行方も注目される。


臨時国会は10月20日に招集される。自民党は細田氏の後任の議長をだれにするか人選入っているだろう。議員年数と閣僚経験、党の役員経験だけで選ぶと細田氏のような悪ずれした人になる「おそれなし」としない。


参考資料 細田博之 - Wikipedia 
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細田氏は、「議長になっても毎月もらう歳費は100万円しかない」、「国会議員を多少増やしても罰は当たらない」と自民党の会合で発言したことも、批判を集めた。


「たったの100万円」発言は、衆議院定数の見直しに関して、衆院小選挙区議席の「10増10減案」に反対する細田氏が、議員の定数増を主張するために持ち出したものだ。


細田氏は議長になっても歳費は100万円しかないと言っているが、「年収ラボ」によると、年2回の期末手当などを含めると衆院議長の推定年収は4800万円となっている。(ヒラ議員も期末手当が出る)その点は意図的に抜かしていると思われる。


細田氏は国会議員の歳費が国民の税金から払われていることを忘れているようだ。会合では「上場会社の社長は1億円は必ずもらう。普通の衆院議員は手取りで70万円、60万円ぐらい」と上場民間企業と比較する発言も伝えられている。


比較の対象を間違っているが、寄る年波にカネへの執着が強くなったようだ。

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