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安倍応援団・岩田元NHK解説委員 細田氏らに責任転嫁 死後も続いた裏金の真相は?

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【安倍派】“事務総長”経験者3人 会計責任者との「共謀」否定する趣旨の説明 - YouTube
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NHKの元解説委員にして安倍晋三元首相の応援団の一人、岩田明子氏が安倍派の政治資金裏金事件について、22年2月ごろ、裏金の存在を知った安倍氏(当時の派閥会長)が激怒し、「ただちに直せ」と関係者に指示をしたとする記事が公開されている。
【岩田明子 さくらリポート】安倍元首相は激怒、会計責任者に「ただちに直せ」自民パー券疑惑、岩田明子氏が緊急取材「裏金」は細田派時代の悪習だった(1/3ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト


岩田氏は亡くなった安倍氏に火の粉がかからぬよう、懸命の消火作業をしているようにみえるが、かえって、火元の責任者がだれなのかを浮き上がらせている。


時系列で整理すると、安倍元首相が安倍派=清和政策研究会の会長になったのは21年11月だ。岩田氏の記事によると、安倍氏は、翌年2月にその状況――パーティ収益の一部が「裏金」として議員に還流されているーーを知り、「このような方法は問題だ。ただちに直せ」と「会計責任者を叱責、2カ月後に改めて事務総長らにクギを刺した」という。


安倍氏の前の派閥会長は、11月10日に病気で死去した細田博之前衆院議長だ。安倍氏に派閥会長を譲るまで、約7年間会長を務めた。清和政策研究会の実質オーナーは安倍氏で、細田氏は「雇われマダム」のようなものと10月13日付け朝日新聞記事(電子版)は書いている。


岩田氏の上記さくらリポートは見出しに、「裏金は細田派時代の悪習だった」とある。細田氏が生きていれば文句のひとつも言うだろうが、死人に口なしである。


この記事で、岩田氏ははからずも細田氏以外の責任も指摘している。ポイントは、①安倍氏は裏金は政治資金規正法違反にあたることを知っていた(激怒したかどうかはともかく是正を指示した)②会計責任者を叱責し、③2ヶ月後=22年4月に事務総長にクギを刺したと書いていることだ


②の安倍派会計責任者については、東京地検特捜部が任意で事情聴取していることが報じられた。パーティ収益の一部をキックバック(還流)する仕組みがあったことを認めているという。会計責任者は議員ごとの還元額を記録していたとの報道もある。


③については、22年4月時点の事務総長は西村康稔・前経産相だった。西村氏が同年8月に経産相に就任したのに伴い、高木毅・前国対委員長に交代した。西村氏の前任事務総長は、松野博一前官房長官。この3人の事務総長経験者は、東京地検特捜部が任意で事情を聴いている。


西村、高木、松野氏の3人は、それぞれ額の多寡はあるが、議員事務所側がキックバックを受け取っていた。とくに西村氏は、「安倍氏からクギを刺された」と思われるが、「政治資金として不記載扱いにしていることは知らなかった」言っていると伝えられる。検察側が納得するかどうか。


安倍氏が昨年7月に不慮の死を遂げたため、裏金作りは是正されず、2022年後半にも裏金の還流(キックバック)があったとされている。岩田氏には、なぜ安倍氏の裏金是正が「挫折」したのか続報を期待したい。
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衆院議長退任の細田氏とは 最大派閥会長職は「雇われマダム」との声 [自民] [岸田政権]:朝日新聞デジタル


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