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中国 碧佳園 オフショア債務不履行に言及 不動産不況 深刻化

YOU TUBDE ロイター・ジャパンより建設工事の停止、賃金未払い… 碧桂園で浮き彫りになる中国不動産の苦境 - YouTube
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ロイター通信(10日、電子版)は、中国最大級の不動産開発業者、碧桂園(カントリーガーデン)が外貨建債務(オフショア債務)の支払い義務について、期限内または猶予期間内に全てを履行できない可能性があると明らかにした、と報じた。


碧桂園は9月はじめに支払い猶予期限を迎えたドル建て債2本(総額2250万ドル)を返済していたが、限界にきた可能性がある。


経営危機に陥っている同業の中国恒大集団では、創業者ら経営トップが身柄を拘束される事態になっている。これに続いて碧佳園がデフォルトに陥った場合、中国の不動産不況は深刻化する可能性がある。


ロイター通信によると、香港取引所への提出文書で「不払いにより、当グループの関連債権者が関連債務の支払い加速を要求したり、執行措置を求めたりする可能性がある」とした。


碧桂園の今年上半期(1~6月)決算によると、6月末時点の負債総額は約1、940億ドル(28兆7000億円)。今後1年以内に返済期限を迎える債務は149億ドル(2兆2000億円)あるとされる。


碧佳園は、マンションの購入予定者から前金を受けとったものの、資金繰りがつかず、未完成のまま引き渡しができない物件=鬼城(グェイチョン)=が百万戸以上あるといわれる。


中央・地方政府は社会不安を抑えるため、完工・引き渡しをするよう不動産開発会社に要請している。「保交楼政策」といわれ、銀行が業者に特別貸出を行い支援してきた。また、住宅ローンの金利を下げ、需要テコ入れ策を講じている。


今後、碧佳園の先行きで考えられるのは外貨建の債務を不履行(デフォルト)とし、中国の国策銀行の特別貸出によって未完成物件の完工・引き渡しを優先して行うことだ。それでも、百万戸もある鬼城問題を解決できるかどうかはわからない。

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