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中国恒大 「清算」の審理 来年1月に延期 香港高等法院

YOU TUBE テレ東BIZ 香港高等法院 中国恒大の清算審理 再延期【WBS】(2023年12月04日) - YouTube
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ロイター通信によると、中国不動産大手の中国恒大集団は4日、自社の清算申し立てに関する香港高等法院(高裁に相当)の審理が来年1月29日に延期されたと明らかにした。
中国恒大の清算審理を裁判所が延期、債権者側「やや驚き」(字幕・5日) | ロイタービデオ


恒大側は債権者に対して、債権を恒大集団や子会社の株式に換えるなどの債務再編計画を提案していたが、ドル建て債券に投資した、一部債権者が香港高等法院に会社清算を申し立てていた。


仮に香港高等法院で差押命令が出ても、恒大集団の本土にある財産を差し押さえるには本土の裁判所の同意が必要となり、実際には困難との見方もある。


中国政府は落ち込んだ不動産市況を回復させるため、財政資金を投入して低利の住宅ローンを始めたが、恒大についていえば、出血がひどすぎるため救えるかどうかは不明だ。


中国政府は、恒大集団のハードランディングは望んでおらず、時間をかけて恒大集団の不良債券処理を進める意向とみられる。それが、香港高等法院の判断に影響を及ぼす可能性がある。


恒大集団の債権者は、もちろんのこと、香港で訴訟を起こした海外投資家(投資会社)だけではない。国内で関係会社が出した人民元債や、個人向けの信託商品なども償還、利払いの不履行が伝えられている。(米国でも債権者が破産申請を裁判所に申し立てた)


恒大集団は、中国本土で多くの不動産開発が頓挫しており、建設会社から未払い工事代金の請求訴訟が相次いで起こされ、その件数は今年2月で1300件、6兆円に上っているという。


中国ではマンション購入者は、建設前に手付金(頭金)を支払い、住宅ローンを組み返済を始めるのが慣行だが、工事が中途で終わったため、購入者が住宅ローンの支払を止める例も相次いでいる。


恒大集団はまさに四面楚歌という有り様だ。恒大の負債総額は今年6月末の時点で2兆3800億円(約48兆円)で、債務超過額は6400億元(約13兆円)となっている。


このブログは、ロイターの記事やブルームバーグの下記記事を参考にしました。
中国恒大の債務危機、経緯や再編計画など10項目おさらい-QuickTake | Bloomberg | ブルームバーグ

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