時代遅れの新聞読みブログ

前期高齢者が新聞(紙、電子)・ネットのニュースをフォローします。

「ビットコイン」 基軸通貨のエルサルバドル 下落で財政が一段 窮地に 「ルナ」崩壊も追い打ち

(よくあるビットコインの「レプリカ」 アマゾンで各種発売中。)


ロイター通信などによると、世界で最初にビットコインを法定通貨にした中米エルサルバドルが、ビットコインが大きく下落したことで、財政難が一段ときびしさを増している。
Analysis: Crypto crash leaves El Salvador with no easy exit from worsening crisis | Reuters


同国ではビットコインの支持者であるブケレ大統領が主導し、昨年9月に世界で初めてビットコインを法定通貨にした。その後、約1億500万ドル分のビットコインを購入、2301ビットコインを保有するとされる。(平均購入単価は1ビットコイン=45,632万ドル)。


その後、ビットコインは昨年11月に1ビットコイン=6万7000ドル強の高値をつけたが、その後は下落に転じ、いまは購入時より50%近く安い3万ドル程度で推移している。


ビットコイン投資としてみると、3500万ドル(いまの為替相場で約45億円相当)の損を抱えている状況で、財政は一段とひっ迫してしまった。


エルサルバドルの公的債務は240億ドルを超えるとされる。ビットコインが急反発するようなことがない限り、同国はデフォルト(債務不履行)に陥る可能性が高いとみられている。


++++++


ビットコインをはじめとする仮想通貨は、米欧の中央銀行が金融引き締めに向かうにつれ、株と同様に全般的に下落に向かった。仮想通価も株と同様、過剰流動性(カネ余り)相場が終わったという見方が主流だ。


さらに、5月にはドルと連動するように設計された(はずの)ステーブルコイン(安定コイン)の「テラUSD」と兄弟通貨の「ルナ」が急落した。ルナは時価総額4兆円がほとんど吹き飛ぶという惨状である。


これに引っ張られる形で本家・仮想通貨のビットコインも(他の仮想通貨も)「一段安」となった。


ビットコインを支えるブロック・チェーンは、(ビットコイン)アドレスの所有者がビットコインをいくら保有し、ほかのアドレスにいくら送金した、という記録の連なり(台帳)である。世界中のコンピューターに分散されており、記録台帳が改ざん困難(理論的に不可能)というところに特徴がある。


ビットコインの金銭的価値(交換価値)は日々刻々、市場で決まる。デジタルゴールドとも言われるが、価格変動の大きさは金より相当に大きい。

×

非ログインユーザーとして返信する