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マイナカード失敗は「デジタル敗戦」か?政府がア◯なだけ 岸田首相 問題すりかえ

マイナカードで会見する岸田首相 YOU TUBE 日テレNEWS24より
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岸田文雄首相は、2024年秋にマイナンバーカードと健康保険証を一本化することについて、4日に記者会見し、マイナカードを持っていない人には、健康保険の「資格確認書」を配布して対処する考えを述べた。


岸田氏は会見で、新型コロナウィルスの給付金の対応などで「デジタル化の遅れを痛感し、二度とデジタル敗戦を繰り返してはならない」と述べたが、驚くべき問題認識能力の欠如である。(問題すり替えと言ったほうがいいかもしれない)


一般的に日本のデジタル敗戦というのは、①世界一のシェアを持っていた半導体がいまは20%程度に落ちて、先端分野に出遅れている。②液晶パネルや有機ELパネルも競争力を失い、風前の灯火である。③半導体、平面ディスプレイパネルを使うパソコンやスマホ、タブレットも海外製品(中国、韓国)に置き換えられたーーということで、マイナンバーカードの混乱は、政府の不手際が連続してつくりだしたものであり、いわゆるデジタル敗戦とは別物である。


とくにマイナカードと健康保険証との一本化が大きな混乱を生んだが、高齢者やパソコン、スマホが使えないひと向けに、最初から「資格確認書」で対応することにしていたらこんな問題は起きなかったはずだ。


健康保険証というすべての国民に欠かせないものをマイナカードと一本化することで、カードの普及率を一気にあげようとした、政府の作戦の失敗にほかならない。


前のブログで書いたが、マイナカードを巡る問題がここまで大きくなったのは、岸田首相の指導能力はひとまず置くとして、河野太郎デジタル担当相の問題解決能力のなさと、言い逃れにもならない言い逃れを重ねてきたことがある。


週明けの河野デジタル担当相の記者会見が待たれるが、また物議をかもす発言があるかもしれない。以下は前のブログの再録である。


河野氏の思いつき発言をあげればキリがないが、その一つは、マイナカードの名称を変えると言い出したこと(7月3日)、二つ目は、実現していない「量子コンピュータ」を持ち出して、「暗号を強化した」(意味不明だがこう言ったらしい)新しいマイナカードを2026年には導入したい(7月6日)と、国会で答弁したことだ。


マイナカードの名前を変えて済む話ではないのはいうまでもない。量子コンピューターを持ち出したのは、デジタルに強いところを見せようとしたのだろうが、河野氏みずからある意味「無知」をさらけ出してしまった。それも衆目の集まる国会という場で。


岸田氏はマイナンバーカードをめぐる混乱を収拾したうえで、9月に内閣改造を行うとみられる。そこで注目は、河野デジタル担当相の処遇だ。ホントは更迭したいぐらいかもしれないが、派閥力学からいってそうもいかないだろう。となると、河野氏につとまるのは、前途に暗雲が漂っている大阪万博担当相あたりではなかろうか。


大阪万博担当相なら、万が一、失敗してもひとり河野氏だけの責任にはならないだろう。
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暗号化の問題について付け加える。マイナカードを使ってコンビニで自分の住民票を出力したところ、まったくの他人の住民票がでてきた問題があった。仮にデーターを暗号化したところで、システムが本人と誤認して、暗号化されたデータを復号して、「真正」の住民票を出せば、暗号の強度を変えたところで意味はない。

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