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貿易赤字拡大が円安をよぶ? 1ドル=150円台に

( TBS NEWS DIG より 1ドル150円目前で攻防 上半期貿易赤字11兆円超も影響(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース )


財務省が20日発表した9月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、9月の貿易赤字額は前年同月比3.2倍の2兆940億円となった。赤字は14ヶ月連続。今年度上半期(4~9月)の貿易収支も11兆75億円の赤字となった。半期の赤字額としては過去最大。


資源価格の高騰と円安の進行でエネルギーなどの輸入額が膨らんだ。原油、天然ガスなどの輸入原材料の価格は、基本的にドル建てとなっている。為替が円安になると、以前より大きな額の「円」を売って、「ドル」を買って支払うことになる。このため、貿易赤字が拡大すると一般的に円安になりやすい。(エネルギー価格は総じて高止まりしている)


20日の東京外国為替市場の円相場は、150円に迫る円安水準で取引されていたが、午後4時過ぎに150円台をつけ、32年ぶりの円安ドル高水準を更新した。


日本は貿易収支は赤字だが、資本収支などを合わせた、経常収支は、円安で投資に対する配当収入がかさ上げされたこともあり、黒字を維持している。外貨準備にも余裕があり、いまのところ、為替市場は貿易赤字の拡大を材料にしていない。とはいえ、これからも赤字が拡大し、経常収支が悪化すれば、一段の円安を招きかねない。


岸田首相は、物価上昇対策として、ガソリン価格抑制のための石油元売りに補助金を出している。来年には電気代抑制のため、電力販売各社に補助金を出すことを表明している。都市ガスやプロパンガスの価格抑制も検討しているといわれる。


これらは、いってみればその場しのぎのバラマキに過ぎない。財政負担が増えることは明らかで、一時しのぎをありがたがっていると、悪性のインフレに陥る可能性もある。

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