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貿易赤字 過去最大の2兆1600億円 エネルギー高止まり円安響く 対中国も輸入超過に


財務省が17日発表した貿易統計速報によると、10月の貿易収支は2兆1600億円の赤字となり、10月としては過去最大の赤字幅となった。貿易赤字は15カ月連続。


輸入総額は石油、石炭、LNG(液化天然ガス)などエネルギー価格が高止まりして、前年比53.5%増の11兆1600億円だったのに対して、輸出総額は前年比25.3%増の9兆円だった。輸出額、輸入額ともに過去最大となった。


エネルギー価格の高騰に加えて、この1年で為替相場が1ドルあたり34円程度、円安に動いた(1ドル=113円=>同147円)ことが輸入総額を押し上げた。日本からの輸出額も増えたが、中国向けの輸出が伸び悩んだことなどから、貿易赤字額は拡大した。


中国からの輸入は39.3%増となる一方、輸出は7.7%の増にとどまり、6700億円の貿易赤字だった。品目別では、スマホなどを含む電気機器・通信機の輸入額が前年同期比37.7%と大幅に伸びたほか、衣類などの輸入額も増えた。


輸出は構成比の大きい一般機械が前年同期比で3%の減少となったのが目立つ。新型コロナ感染対策による大都市のロックダウンや工場休止が伝えられており、経済活動の停滞が影響した可能性がある。


対米国は7200億円の貿易黒字。自動車の輸出が伸びて、前年同期に比べて台数ベースで22.6%、金額ベースで78.6%増えたのが寄与した。


今後、米国の利上げで、自動車購入など米国の個人消費にブレーキがかかる可能性がある。


中国のゼロコロナ政策は、習近平国家主席がその威信を示すためにも当面、続けるだろう。


日本は巨額の貿易赤字が恒常化するーー外需不足で経済にはマイナスーーことを心配しなければならない。

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