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1月貿易収支は43年ぶり大幅赤字 原油高騰が響く 続けば景気に影響


(写真は志布志石油国家備蓄基地のタンク群。価格抑制のため緊急放出が決まった。同基地のホームページより転載)



財務省が17日発表した1月の貿易統計(速報)によると、全体の輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、原油高の影響で、2兆1900億円の赤字だった。月額として比較可能な1979年1月以降、過去2番目の大きさとなった。赤字は6か月連続。


貿易赤字が続くとコロナ感染からの景気立ち直りに重石となる可能性がある。


輸入額は、前年同月に比べて39・6%増の8兆5200億円だった。昨年11月以降、3か月連続で過去最高を更新した。サウジアラビアなどからの原油のほか、豪州からの石炭や液化天然ガスの輸入額が原油などエネルギー価格の上昇で大幅に増えた。


輸出額は、同9・6%増の6兆3300億円で1月としては、過去2番目の水準だった。国・地域別では、米国向けが半導体製造装置などが好調で11・5%増の1兆1100億円で、4か月連続で増えた。


中国向けはプラスチック、原動機の輸出が減り全体では5・4%減の1兆1666億円。中国目受け輸出が減るのは19か月ぶり。


原油の1月輸入は金額ベースで前年同月比84.6%増の7400億円だった。ウクライナ情勢の緊迫で原油価格はなお強含みで推移している。最大の輸出国である中国の景気動向次第では貿易赤字が続く可能性がある。

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