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藤井新幹線は「静岡くらい」を進行中 棋王奪取「六冠」で感想 残るは名人と王座

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藤井聡太竜王、最年少六冠 現状は「静岡かな…と」~会見ノーカット~【第48期棋王戦五番勝負】=北野新太撮影 - YouTube
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「(終点=八冠が東京ならいまは)えーっと、静岡くらいということでお願いします」
将棋の藤井聡太竜王(20)は19日の棋王戦を制しタイトル「六冠」を獲得したあと、記者会見で「新幹線で名古屋から東京に向かっているとしたら今はどのあたり」と尋ねられ1分ほど考えた後に、こう答えた。
(藤井竜王は愛知県瀬戸市在住、新幹線で名古屋駅から東京駅に向かうことが多い。)


藤井竜王は棋王戦前に、叡王、棋聖、王位、王将の各タイトルを獲得している。4月5日から始まる名人戦七番勝負で、今棋王戦で勝利した渡辺明名人(38)に挑戦する。


名人戦に勝利すると「七冠」達成で、残るタイトルは現在、永瀬拓矢王座(30)が持つ「王座」ひとつとなる。八冠挑戦は、この秋から始まる王座戦の挑戦者決定トーナメントを勝ち上がり、挑戦権を得る必要があるが、その前に、叡王、棋聖、王位を防衛しなければならない。


ちなみに新幹線の静岡県内の駅は、愛知県に近い浜松駅から、神奈川県寄りの熱海駅まで150キロの間に6駅ある。「静岡駅」と答えれば、ほぼ道半ばという感じだが、4月の名人戦からずっと勝ち続けることの難しさを考えれば、まだ浜松駅あたりと気を引き締めているのかもしれない。


藤井竜王は鉄道好きで知られており、棋王戦第4局の会場となった、栃木県日光市へは東武鉄道の特急「スペーシア」を使って入った。


希代の天才の脳内では、名古屋から東京までの新幹線駅名や各駅の距離データ、それにタイトル戦の日程までもめまぐるしく駆け巡ったに違いない。


藤井竜王は7月生まれで、棋王奪取で六冠達成20歳8ヶ月の最年少記録を更新した。(1994年12月に羽生善治九段(52)が六冠となった時は24歳2ヶ月)


名人位を獲得すれば、谷川浩司十七世名人(60)が持つ21歳2カ月の名人最年少記録を塗り替える。同時に、羽生善治 九段の七冠達成時の最年少記録25歳4か月も書き換えることになる。


羽生九段の七冠時には、叡王はまだなかった。八冠となると、文字通り前人未到となる。


記者会見では、「八冠への思い」について聞かれ、言葉を選びながらこう答えた。「まだ直接目指すという意識はありませんし、実力的にもまだ足りないところが多いと思う。これからも実力を少しでも高めていけるよう取り組んでいければと思っています」。


強くなり続け、勝ち続けても、謙虚な藤井六冠である。


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藤井竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)は、19日に放映されたNHK杯トーナメントの決勝で佐々木勇気八段(28)に勝利し、初優勝した。4つある2022年度の将棋の一般棋戦(日本シリーズ、銀河戦、朝日杯、NHK杯)すべてを制覇した。
一般棋戦はタイトル戦以外の全棋士が参加する将棋公式戦。持ち時間が短いいわゆる早指し戦。

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