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動静不明の中国外相は交代 王毅・政治局員異例の兼務 新華社通信報道

ブルームバーグニュースより、動静不明の秦剛中国外相=YOU TUBE BLOOMBERG より
Mystery Absence of China’s Foreign Minister - YouTube
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ブルームバーグ通信(25日、電子版)は、中国国営新華社通信が、中国外相の秦剛氏が辞任し、前外相で共産党の序列では外交統括トップの王毅政治局委員が外相を務めることを発表した。


秦氏は前駐米大使で、昨年12月に外相に任命された。日本の林芳正外相とは4月2日、北京で会談していた。林外相は、3月に北京で日本人男性が拘束されたことに抗議し、早期解放を求めたほか、透明で公平なビジネス環境確保を要請した。


ロイター通信によると、秦氏は6月25日に北京でスリランカ、ロシア、ベトナムの高官と会談したのを最後に、外交の表舞台から姿を消していた。


それから半月後の7月11日、中国外務省は定例会見の席上、秦外相が13日からインドネシアで開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)との会合を「健康上の理由」で欠席すると説明した。


中国外交部(外務省)の毛寧報道官は17日の定例会見で、秦氏の健康問題には一言もふれず、いまの居場所について「提供できる情報はない」とだけ述べた。


この会見では、外国記者から、秦氏が香港フェニックステレビの女性キャスターと不倫して、当局の取り調べを受けているという「ウワサ」についての質問も出た。これに対して、毛報道官は「詳しい事情は知らない」と答えたが、否定しなかったことで、「秦氏は何らかの理由ですでに失脚している」との見方が出ていた。


秦氏は対外的には強硬路線の「戦狼外交」を進めて、習近平国家主席の信頼が厚いとみられていた。秦氏に何らかの失策があり、習首席も秦氏を見きったものとみられる。


中国は対外的には米国主導による半導体関連の貿易規制に直面している。国内的には不動産バブルの崩壊によるデフレ懸念が強まっている。経済的不満のガス抜きのため、米国と日本に強く出てくる可能性がある。


中国は、①日本へのビザ無し観光渡航を認めない、②福島原発処理水の希釈放流を認めず、日本の海産物を実質輸入禁止とする、③半導体製造に必要な鉱物(ガリウム)輸出を規制する、などの措置を打ち出しているが、こうした貿易紛争が強まる可能性がある。

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