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米信用不安くすぶる中 FRBは「利上げ」か「据え置き」か

(YOU TUBE ファースト・リパブリック銀行の株価急落を伝えるCNBC
First Republic Bank: Cash position of about $34B, not including $30B in bank group deposits - YouTube
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米シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻と、スイス銀行大手クレディ・スイス・グループの経営危機による、信用不安がくすぶり続ける中、3月21日、22日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。SVB問題が起きる前は、市場予想はインフレ抑制に向けて、政策金利を0.25%~0.5%幅引き上げるとの見方が有力だったが、ここへ来て政策金利を「据え置く」との予想が台頭してきた。


パウエル議長の利上げ再加速戦略に誤算-トレーダーも金利予測見直し(Bloomberg) - Yahoo!ニュース


米FRB(連邦準備制度)が銀行を対象にした新たな貸出制度を発表したものの、一部の銀行では預金の流出が止まっていない。17日の米株式市場で、米銀ファースト・リパブリック・バンクが大幅に下落し、週初めからの下落率は70%超という壊滅的な状態だ。


同行を救済するために複数の大手銀行が合計で約300億ドル(約4兆円)をファースト・リパブリックに預け入れることで合意したが、支援した銀行の株式まで下がることになった。


ブルームバーグ通信によると、米連邦準備制度理事会(FRB)が、15日までの一週間で、「最後の貸し手」(Lender of Last Resort。略語はLLR)として、銀行に貸し出した額はSVB銀関連を含めて計1648億ドル(約22兆円)にのぼっている。


LLRの過去最大だったのは、いわゆるリーマンショック時の金融危機時に記録した1,110億ドルで、すでに超えている。


パウエルFRB議長は、SVB銀の問題が発覚する前、8日の下院金融委員会の公聴会で、「3月のFRB会合に関しては何も決定していない」と述べたうえで、「(雇用や物価の)データ引き締め加速の正当化を示唆するようであれば、利上げペースを加速する用意がある」と語った。


市場関係者の間では、「預金顧客がスタートアップ企業にかたよっていたSVB銀行の固有の問題」として、0.25%程度の利上げはありうるとする一方、政策金利を据え置くとの見方が出ている。

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