YOU TUBE TBS NEWS DIG　より
経営不安の米ファースト・リパブリック銀行　金融当局が公的管理下に置く準備か（TBS NEWS DIG Powered by JNN） - Yahoo!ニュース
＋＋＋＋＋＋

ブルームバーグ通信（28日電子版）は、預金流出と株価急落に見舞われている、米地方銀行ファースト・リパブリック・バンク（カリフォルニア州）について、米連邦預金保険公社（ＦＤＩＣ）の管理下に置いた上で、大手銀行に資産・事業売却する可能性があると伝えた。
ＦＤＩＣ、ファースト・リパ入札で30日までの最終提案要請-関係者（Bloomberg） - Yahoo!ニュース

同行は今月24日、米シリコンバレー銀行（ＳＶＢ）の経営破綻のあおりを受けて、3月中旬以降、約1,000億ドル（約13兆円）の預金が流出したと発表した。年末時点の同行資産は2100億ドル（約28兆円）で、半分近くにあたる。この発表を受けて、ＳＶＢの破綻が表面化する前は一株100ドルを超えていた同行の株価は、25日に約49％、26日に約30％下げた。

同行には、バンク・オブ・アメリカなど米大手11行が経営支援のため計300億ドルの預金をしたが、信用不安はおさまらなかった。

米国では3月上旬にSVBが、経営悪化を懸念した大口顧客による預金引き出しが止まらず、経営破綻した。続いて、全米29位のシグネチャー銀行（ニューヨーク州）も破綻し、信用不安が拡大した。（両行ともＦＤＩＣの管理下で資産売却などを行っている。）

市場が注目するのは、5月2日、3日に開かれる米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）だ。いまのところ、インフレ抑制のため、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が政策金利（ＦＦ金利）の誘導目標を０．２５％幅引き上げ、5．00─５．25％とするとの見通しが優勢だ。

米国株式市場＝続伸、好決算が景気懸念を相殺　来週のＦＯＭＣに注目（ロイター） - Yahoo!ニュース

体力が弱い中堅銀行にとっては、市場金利上昇が経営を圧迫することになる。市場には0．25％引き上げる場合は、ＦＲＢが（2022年3月から始まった）利上げ局面の終了を示唆する可能性があると見る向きもある。
＋＋＋＋＋
ロイター通信によると、ファースト・リパブリック銀行は、住宅ローンや融資に優遇金利を設定し、富裕層の顧客を呼び込んできた。米国の預金保険制度は上限２５万ドルまでの適用となっているため、SVBの破綻によって、大口の預金解約が相次ぎ、経営危機に陥った。