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2原発 プルサーマル中断へ 燃料使い切り GX・核燃サイクルに影響

YOU TUBE サガテレビより
玄海原発3号機 プルサーマル中断へ 通常のウラン燃料に置き換える見通し【佐賀県】 (23/03/22 11:55) - YouTube


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共同通信などの報道によると、発電にプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使うプルサーマル発電を実施している4基の原発のうち、九州電力玄海3号機が今年11月、四国電力伊方3号機が来年7月までの運転で、MOX燃料を使い切り、プルサーマル発電を中断する。その後は通常のウラン燃料による発電を行う。
https://www.47news.jp/9080008.html
プルサーマル発電は、政府の「GX(グリーントランスフォーメーション)実現に向けた基本方針」の中で、プルトニウムを活用する「核燃料サイクル」の柱のひとつになっている。


報道によると、関西電力高浜3、4号機は当面、継続できるとしているが、今後の見通しは不透明だ。


原発を持つ大手電力は、使用済み・ウラン核燃料からプルトニウムを取り出す再処理を英仏に委託し、「MOX燃料」として再輸入し、国内の原発で使っている。政府は2030年までに原発12基でプルサーマル発電を計画し。GX基本方針にも盛り込まれた。


英国のMOX燃料工場は2011年に閉鎖され、現在は日本向けのMOX燃料をつくるのは仏の処理工場だけとなっている。


国内では、日本原燃が青森県六ヶ所村に、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場を建設したが、設備トラブルなどが相次ぎ、稼動開始は延期に次ぐ延期を重ねてきた。


東日本大震災を機に、核関連施設の地震・津波対策が強化されたこともあり、いまも対応に追われて、稼動開始は見通せない状況だ。


2020年の年末時点で、日本が保有するプルトニウムの総量は約46.1トン。うち、国内保管分は約8.9トン、海外保管分は約37.2トンで、英国に約21.8トン、フランスに約15.4トンとなっている。


朝日新聞によると、英国のMOX核燃料工場は2011年に閉鎖されたため、プルトニウムを帳簿上、英国からフランスに移し、フランスで英国分のMOX燃料をつくることにするという。
英仏保管のプルトニウムを「交換」 電力各社、再稼働原発で削減急ぐ:朝日新聞デジタル


英国のMOX核燃料工場が閉鎖されたのは、東日本大震災の影響で日本のプルサーマル発電が進まず、MOX工場の採算性が疑わしくなったため。それ以前にも、MOX燃料についてのデータを偽証するトラブルがあった。

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