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実感なきGDP6%成長 個人消費はマイナス 頼みはインバウンド?

YOU TUBE TBS NEWS DIG より
【速報】4-6月期GDP年率6.0%増 3四半期連続プラス成長|TBS NEWS DIG - YouTube
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内閣府が15日発表した2023年4~6月期の国内総生産(GDP)の1次速報によると、物価変動の影響をのぞいた実質(季節調整値)GDPの伸び率は、前期(1~3月期)比プラス1.5%で、年率に換算すると6.0%となった。


GDPプラス成長は3四半期連続と一見好調にみえるが、GDPの半分を占める個人消費(家計最終消費支出)はマイナス0.5%に沈んでおり、内需全体でもマイナス0.3%だった。外需はプラス1.8%で、外需頼みの成長になっている。


外需は、半導体不足の緩和によって自動車の生産や輸出が増加したほか、インバウンド=訪日外国人の増加などでサービス収支の黒字がプラス寄与した。


個人消費のマイナス寄与は、物価高の影響でエアコンなど白物家電や、値上げの続く食品の消費が落ち込んだため。賃金が物価の後追いになっており、物価上昇による目減りを差し引いた実質賃金は、今年6月まで15ヶ月連続でマイナスとなっている。これが、個人消費の弱さにつながっている。


海外の景気が悪化すれば、外需の柱である輸出産業の業績が悪化し、賃上げもできなくなるおそれがある。実際に、最大の貿易相手国である中国への輸出はゼロコロナ政策が解除されたあとも、減少傾向にあり要注意といえる。


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外国人旅行者が日本で消費すれば、サービス収支の黒字に寄与する。逆に日本の海外旅行者(アウトバウンド)が外国で消費すれば、サービス収支の赤字要因となる。円安でインバウンド収入が、アウトバウンド支出を上回りやすい状況になっている可能性がある。
(円安で日本で円を稼ぐ人は、円高だった昔に比べて海外旅行が高くつく。ドルやユーロや元を稼いでいる外国人はその逆だ。)

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