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李克強前首相死去 中国報道は地味な扱い 「中国のGDPは信用できない」率直発言も

YOU TUBE ANN NEWS 【速報】中国の李克強前首相(68)が心臓病のため死去 中国中央テレビ(2023年10月27日) - YouTube
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心臓病により27日に急逝した、中国の李克強前首相は名門北京大学の経済博士号を持ち、市場主導の経済改革、いわゆる「リーコノミクス」をすすめた。その李氏が首相就任前に「中国の国内総生産(GDP)統計は人為的で信用できない」と語っていた「逸話」はよく知られている。


李氏は2013年の全国人民代表大会(全人代=国会)で首相に選ばれた。当時は中国のGDPが日本を追い抜いた(上回った)ころだが、日本にはまだ「実質的には上回っていない」と強がりをいう人が少しはいた記憶がある。


習近平国家主席に権限が集中するにつれ、「リーコノミクス」は後退していった。だが改革開放政策のもと、中国が米欧、そして日本から投資を呼び込み、「世界の工場」といわれるまでになったのは、成果といえるだろう。


いま、GDPで比較すると中国は日本の3倍になった。日本も、中国のカネ持ちに日本で散財してもらうことを期待する時代である。(それを苦々しく思うひともいる)


李氏は今年3月まで首相を務め、中国共産党の序列ではナンバー2の地位にあった。しかし、要人の死去にしては、中国国内での報じられ方は、地味なものだった。産経新聞(27日、電子版)によると、中国でのNHKの国際放送のニュース番組で、首相退任の経緯にふれた部分で、放送が遮断され、カラーバーと「信号異常」を示す画面に切り替わった、という。
中国で李克強前首相死去のニュースが一部遮断 NHK海外放送で - 産経ニュース


李氏の首相退任は、最高指導部の党中央委員に残らない点で、ほとんど失脚に近いとの見方があった。中国は新型コロナ禍対策で経済、社会活動に統制を強めたが、李氏はそれに反対していたという。国内報道の冷たい扱いは、政権内での「孤立」を裏付けているようにみえる。
中国の李克強前首相が死去、68歳 習国家主席によって傍流へ(BBC News) - Yahoo!ニュース


最初のGDPの話にもどれば、李氏は中国が「社会主義」的な、つまり、最初に計画ありきの経済政策に陥りがちなことを体験的に知っていたと思われる。いま、中国は経験したことのない不動産不況に見舞われ、目標とするGDP成長率5%が危ぶまれている。


李氏が生きていれば5%目標は意味がなく、問題は民間と地方政府の不良債権処理だと言うだろう。
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李氏はGDP統計の代わりに、「電力消費、鉄道貨物量および銀行融資の3つのデータだけ」に注目すると言った。この3つを元に「李克強指数」なるものを、エコノミストがつくり出したこともある。


この記事を書くにあたってはウィキペディア李克強を参考にしました。
李克強 - Wikipedia

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