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三菱SJ計画工場 一部を売却 事業再始動 遠のく

(写真はMRJ試験機)


三菱重工業は16日、三重県松阪市の工場の一部を、消毒薬などを手がける健栄製薬(大阪市)に売却した。同工場は計画が凍結されている国産初の小型ジェット旅客機「スペースジェット(SJ)」の尾翼などを生産する予定だった。


航空産業と関係のない会社への売却で、SJ計画の再始動は遠のいたと思われる。


SJは旧呼称MRJ(Mitsubishi Rejonal Jet)。経済産業省の肝いりで2003年から三菱重工業を中心に開発が進められていた。


当初は2013年に初号機を納入する予定だったが、部品の仕様変更や検査態勢の不備などで延期を重ねた。


2015年には初の試験飛行を行ったが、その後も設計変更があり、航空会社への納入開始予定が2020年半ばへと延期された。コロナ禍の発生で試験機を米国に送れない事態となり。


2020年10月には開発計画自体は凍結され、開発をになっていた三菱航空機も大幅な人員削減と規模縮小を余儀した。


筆者には今回の工場売却が事業凍結から終結への予兆と思われる。産業競争力の劣後を示すもので残念なことである。

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