（写真は　「細胞から出芽する新型コロナウィルス粒子」　東京都健康安全研究センターホームページより）

岸田文雄首相は３１日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への対応をめぐり、東京都に緊急事態宣言を発令する可能性について「少なくとも現時点において国としては検討していない」と述べた。

東京都内の病床の使用率は緊急事態宣言の発出の要請を検討するとしている50％に迫っているが、岸田首相は「（デルタ型の）感染者が急拡大していた昨年夏に比べ重症者用の病床などは確保されている」との認識を示した。

（東京都の３１日午後集計で病床使用率４９．２％だった）

一方、東京都の小池百合子知事は３０日、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言について「法律的に国が決めるので、特にオミクロン株に関してどういう対応をするのか、しっかりとうかがっていきたい」と述べ、国の出方待ちという姿勢だ。