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河瀬監督コメント NHK特番不適切テロップで 「カネもらい」五輪反対デモの男性は『本編』になし

(上は10日に河瀬直美監督が出したコメント)


〇年末のNHK特番 五輪反対デモに「カネもらって動員されている」テロップ、何のため


昨年12月にNHK・BS1で放送した東京五輪公式記録映画についてのドキュメンタリー番組について、番組を制作したNHK大阪拠点放送局が「(映像の男性が)おカネをもらって五輪反対デモに動員されたと打ち明けた」という字幕テロップについて、9日、「字幕の一部に不確かな内容があった」として陳謝した。


NHKは、番組内で登場した男性が「実際に男性がデモに参加した事実は確認していなかった」と説明している。


ネット上では「男性の発言自体に信用性があるのか。NHKは五輪反対デモに参加する人はカネ目当てだという印象を与え、否定的にみせる意図があったのではないか」といった声があがっている。


河瀬監督のコメントによると、当時NHKが密着取材した担当監督はその男性から「お金を受け取って五輪反対デモに参加する予定がある」と言う話は出ていないと言っている。


それならNHKはこの男性の談話がどこから出たのか明らかにするべきではないか。デモに参加するのを確認できなかったではすまない。


ここで思い起こすのは、五輪を誘致した安倍元首相が昨年7月に発行された月刊誌のインタビューでの発言だ。


「(東京五輪に反対する人は)オリンピックが成功することに不快感を持っているのではないか。〇〇党に代表されるように、歴史認識などにおいても一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催に強く反対しています。A新聞なども明確に反対を表明しました」と、五輪反対は「反日」と安倍氏らしいレッテル張りをしたことだ。


安倍政権下で政権(自民党タカ派)よりになった(と言われる)NHKだが、それが制作現場にまで浸透して、ドキュメントを作為的につくっているとしたらおそろしいことである。


番組は、BS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」。今年6月に公開予定の東京五輪の公式記録映画の制作を進める河瀬さんらに密着取材した。昨年12月26日に放送された。

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